ブラック企業の見分け方、経験から得たブラック企業の共通点とは

ブラック企業の見分け方、経験から得たブラック企業の共通点とは

どうもむきぐまです。

私は以前、2つのブラック企業で働いた経験があります。

ブラック企業での生活は身も心もボロボロになります。現に私はたった1年ブラック企業に勤めていただけで体重が激減し、人と会うのが嫌になってしまった時期があります。

これから就職や転職を考えている方に、ブラック企業の恐さや2つのブラック企業で働いた私が感じたブラック企業の共通点など伝えたいと思います。

ブラック企業での日々

私の勤めていた2つのブラック企業は、1つはセールスドライバー、もう1つは飲食店です。

運送業の方は支店がたくさんあり、私は総勢十数人程度の小さな支店に配属されました。

出勤時間の2時間前に来ないと重役出勤!?

この職場に来て最初に驚いたのが出勤時間です。

求人情報には9時~17時と明記されていましたが、実際は7時から荷物の搬入をおこない、9時に朝礼をするというのが暗黙のルールでした。

1度だけ少し寝坊をして7時40分に出勤をした際、支店長から

「むきぐまくーん、重役出勤は感心しないなー」

と言われました。

7時から出勤するのは暗黙のルールであり7時を過ぎた場合、会社として強要はしていないと言うことで怒られはしませんが上司からは嫌みを言われ、他の社員からは嫌な目で見られます。

新人社員は上司の恰好の餌

新人の時はとにかく上司の言うことが全てで、たとえ自分に非がなくても上司に従わなければいけません。

私の場合、上司のミスを私のせいにされ代わりに怒られたり、上司が数ヶ月集金に行かなかった店舗に集金をしにいけと言われ、集金に行った時は「なんで数ヶ月も集金に来ないんだ」と怒られる事もありました。

物言わぬ新人は上司にとって、とても都合のいい存在だったのでしょう。

退勤時間

出勤時間に続き退勤時間も嘘だらけでした。

「17時には退社してね。それ以降残るのは仕事が遅いだけだから、早く帰りたいなら仕事を早く終わらせなよ」

と上司に言われました。

つまり17時以降の時間はあなたの仕事が遅いだけで、通常なら終わる業務だから残業代なんてもちろんださないよ。という意味です。

ちなみに社内で定時に帰れた者は1人もいません。

私の最長記録は、朝6時に出勤して退社したのが深夜2時、20時間の労働です。もちろん残業代はなし。

これは繁忙期の時でしたが、特に何もない日でも夜10時頃退勤できればいい方でした。

みんな仲良し??

入社した当初は社内の人間関係は良好に見えたのですが、事務仕事を手伝ったり先輩ドライバーの助手をしていた時に事務はドライバーの、ドライバーは事務の悪口ばっかり言っていました。

これはブラック企業でなくてもよくあることですが、全員が誰かの悪口を言っているのはさすがにひどいと思いました。

ノルマが厳しい

ブラック企業はノルマが厳しいと言われることが多いですが、例に漏れず私のいた場所もノルマが厳しかったです。

私のいた会社ではどの支店でも1年に2回、1人35万円商品を売らなければいけなかったのですが、問題なのがどの支店でもと言うところです。

どの支店でも、つまり顧客の少ない田舎の部署でも35万売り上げなくてはいけなく、もし達成できない場合は最低10万は自分で商品を購入しなければいけませんでした。

仮に私の担当地区のお客様が全員1つずつ商品を購入しても目標額には届きません。

なので親戚や知り合いにも商品を売り込まなければ到底達成できるものではありませんでした。

携帯電話は個人の物を使用

会社の用意した携帯で顧客と連絡するといったことはなく、顧客とのやりとりは全て自分の持っている携帯電話で対応しなければいけませんでした。

電話料金の負担はもちろん自分持ちです。

夜や休みの日でもバンバン電話がかかってきますし、ひどいものでは仕事とは関係ないプライベートな電話までかけてくるお客様もいました。

その他やばいと思ったこと一覧

・給料が全く上がらない
・有給はとってはいけない
・通常のノルマとは別に正月などのイベントには別のノルマが課される(一ヶ月以内に○万売ってこいなど)
・社員旅行は強制参加、休みがつぶれる
・繁忙期、睡眠時間が平均1~2時間だった時に事故を起こし、上司からはたるんでると言われる
・取り扱っている賞味期限の過ぎた食品を近くのドブに廃棄
・手取り13万程度で残業なし、電話料金自腹、ノルマ未達成で10万買い取り(年2回)

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なぜブラック企業をやめられないのか

これにはいくつか理由があります

①自分がやめたら他の人に迷惑がかかると思っていた
②精神状態が不安定でまともな判断ができなかった
③そもそもブラック企業だとは思っていなかった

私の場合は上記3つが原因でした。

②・・働く期間が長ければ長いほど精神がやられ、やめるやめないの判断をする事ができなくなるので要注意です。

③・・初めて勤めた会社ということもありますが、どんなに異常な状況でもそれがおかしいとは全く思わなかったんです。ブラック企業に勤めるとわかりますが、外から見ないとそれが異常だと気づけないときがあります。

やめる決心をした理由

実家から仕事場に通っていたのですが、毎日深夜2時に帰宅して休みの日にしか家族と顔を会わせる事がなかった時に、家族からこのまま働いていたらいつか死ぬから仕事を辞めるように言われました。

その時すでにまともな判断ができなくなっていた私は、まだ大丈夫とか今やめたら他の人の迷惑になるといって辞めようとしませんでした。

しかしこの時の私は、ストレスと長時間労働ですっかりやつれ、会社に着くときには吐き気を催すほど精神・肉体共に限界に近づいていました。

決め手になったのは、繁忙期で睡眠時間がほとんどない状態が続いたときに事故を起こし、この時にこのままではいつか死んでしまうとやっと気づき退職を決意しました。

会社を辞めても数ヶ月は何もできない

仕事を辞め、これからは楽しい毎日が待っているかというとそうもいかず・・・

会社を辞めた後は家に籠もりがちになり、何もやる気が起きず眠っていても会社の夢を見てうなされて起きることが度々ありました。

1度病んだ精神はなかなか回復せず、まともに外に行けるようになったのは会社を辞めてから2ヶ月がたった頃でした。

度重なる悲劇、2つ目のブラック企業との出会い

ある程度精神状態が楽になってきた私は、次の職を探していました。

そんな時以前勤めていたブラック企業の顧客である飲食店のオーナーさんと偶然出会い、今勤めていないならうちに来ないかと誘っていただきました。

特にやりたい仕事もなく、飲食店で働くのもいい経験になると思い簡単に引き受けてしまいましたが、それが大きな間違いでした・・・

優しいオーナーさんだったのは最初だけで、一週間も経たないうちに本性を現し、毎日毎日罵声を浴びせてきました。

さらに料理を運ぶ時はお盆を使わず、皿の縁はもってはいけないと言うルールを追加され、あつあつの皿の底を掌に乗せ、一品一品火傷をしつつ料理を運びました。

ある程度は耐えられましたが、前回の職場の経験からこの飲食店もやばいと思いこのお店はすぐに辞めました。

辞める旨を伝えた時は、人格の全否定から始まり家族の悪口を言われ最後まで馬鹿にされました。

ブラック企業の見分け方

ブラック企業は入ってからでは辞めることが困難な場合もあるので、いかにしてブラック企業に関わらない用にできるかが肝心です。

でもブラック企業かどうかなんて働いてみないとわからないですよね?

ブラック企業に勤めたおかげでブラック企業にはいくつかの共通点があることがわかりました。

全ての企業が当てはまるとは言いませんが、で今から言うことが当てはまった企業はブラックの可能性があるので気をつけましょう。

①面接時、くだけて話しかけてくる。すでに受かったような話し方をする

②求人募集の期間が長い、応募を取り消してから数ヶ月以内に再募集

③アットホームな職場環境

④同族経営

①・・面接をしている最中にも関わらず、すでに受かったように話す面接官の場合は要注意です。

人員不足でとりあえず入社させるのを目的とした場合が多く、履歴書もろくにみずに話を進めてくる場合があります。

②・・ハローワークなどに行って、長い間求人の募集をしている所は要注意です。

これはよく言われますが、長い間募集をかけている企業は何かしらの理由で人が集まらないのでずっと募集をかけているパターンがほとんどです。大体は口コミやネットの評判をみて募集されていても誰も面接したがらなかったり、業務内容に魅力がなかったりする場合が多いです。

そしてもう1つ、求人が一旦取り下げられ数ヶ月以内に再度募集がでた企業はやめた方が無難です。

ハローワークの求人募集は、企業側が募集を辞めない限り取り下げられません。期限が近づいても再度更新すればそのまま載せることができます。

募集が一旦取り下げられ、すぐに再募集する企業は新人の離職率が高い可能性があるので、応募しないようにするのが無難です。ちなみに私のいたブラック企業がこのパターンでした。

③・・アットホームな会社です。

そういった会社は社員同士の仲がいいというわけではなく、会社が家になる、公私混同の付き合いをしているといった意味合いが強く、ブラック企業にありがちな謳い文句です。

④・・同族経営は要注意

社長から幹部まで1つの家族が会社を経営している、同族経営の会社はおすすめしません。

1度だけ同族経営の企業で働いたことがありますがとてもひどかったです。

・気に入らない社員・アルバイトは事前通達もなくクビにする。

・社員を休日に自分の趣味に付き合わせる。

・自分の子供のために、限定グッズの行列販売に並ばせる。

・お盆休みなどに休みを取ったアルバイトを辞めさせる。

・自分の所有する別荘の掃除をさせる

その他にも理不尽な事を沢山みてきましたが、社長は社員やアルバイトを奴隷のように思っていたのかもしれません。

面接の前に見分けるには

面接をする前でもある程度どんな会社か調べる方法はあります。

①・・ネットなどで口コミや評判を確認する。
ただし、中小企業などはあまり載っていないこともあるのであまり期待はできません。

②・・営業時間外に電話をかける。
営業時間が終わっても電話にでる場合は残業をしているということなので少し注意が必要です。
特に深夜や休日に電話をかけて出た場合は危ないです。留守番電話にしている所がほとんどですが、中にはそうでない企業もあるので1度電話をかけることをおすすめします。

③・・対応の確認
電話や直接訪問をした時の、社員の対応や会社の雰囲気を確認しましょう。
対応が悪かったり、遠くからの怒鳴り声、雰囲気が悪いなどは入社しても同じような扱いを受ける可能性が高いのでよく観察しましょう。

④・・営業時間終了後に会社を見に行く
こちらも深夜や休日などに、窓の明かりで残業時間や休日出勤の有無がわかります。

おわりに

ブラック企業は世の中たくさんあります。

もし自分の勤めている会社に違和感を感じたら1度友人などに相談してみましょう。

ブラック企業に勤めた場合は、無理をして長く働いても何の得もありません。体調に変化をきたす前に退職することをおすすめします。

おわり